こんにちは、関根です。
境界性パーソナリティ障害の彼氏・彼女、または子供に対してどのように接したら良いかで悩んでいる人もいらっしゃると思います。
相手を傷つけたらどうしよう、自分の言葉が原因で自傷行為をしたらどうしようなどなど、境界性パーソナリティ障害の人を気遣う気持ちが自分自身の悩みのタネになってしまうこともあります。
症状の度合いによっても異なりますが、境界性パーソナリティ障害の場合、余程重度の時期(またはタイプ)でない限り四六時中自傷行為を考えているわけでもありませんし、暴れることを考えているわけではありません。
イヤなことがあったときや傷つくことがあったときに、突発的な行動に走ってしまうのが境界性パーソナリティ障害の特徴でもあります。
本人(境界性パーソナリティ障害を患う人)からすると、その突発的な行動は無意識による行動のようで、仮にリストカットをした場合はそのときの痛みはなく、記憶にもないらしいです。
落ち着きを取り戻したときに「痛み」を感じて「またやってしまった」と感じることが多いようです(経験談から)。
上の記事では、「やってはいけない接し方」について書いていますので、よろしければこの記事と合わせてご覧ください。
変に気を遣いすぎるのは良くない
境界性パーソナリティ障害の度合いや本人の性格にもよりますが、境界性パーソナリティ障害になりたくて病気になったわけではありませんので、自分が「病人扱いされること」や「危険人物扱いされること」に嫌悪感を感じている場合があります。
ですが、「境界性パーソナリティ障害であること」を「自分は甘やかされて当然だ」という認識に変えている人もいます。
つまり、他人から見たら都合の良い解釈のようにも見えるというわけです。
都合良く「病人扱いするな」というときと都合が悪くなると「自分は病気だから」という甘えに変えるときがあるのです。
これは境界性パーソナリティ障害に関わらず、都合よく自分の解釈を当てはめる人はたくさんいますよね。
さて、これを踏まえた上で、境界性パーソナリティ障害の人と接するときにはあからさまに変に気を遣いすぎるのは良くないということです。
「変に」というのは、「なにもかも」「自分の気持ちをすべて殺してまで」「相手のためにではなく、自分のために」というような意味合いが含まれています。
「気を遣う(気遣い)」という行為は決して悪いものではありません。むしろ良いことです。
ですが、何事にもバランスが必要で「気を遣いすぎる」のは良いことではありません。
それは「相手(境界性パーソナリティ障害の人)のためにではなく、自分自身の心を落ち着かせるため、もしくは嫌われたくないという心理からの行為」である可能性があるからです。
自分の意見を言う勇気、相手の意見を聞き入れる器の広さ
変に気を遣いすぎると、自分の意見(相手に伝えたいことや注意したいこと)を言うことに躊躇するようになります。
「こんなこと言っても大丈夫かなぁ?」
「嫌われちゃうかな?」
「こんなこと言ったら暴れだしちゃったりするかな?」
というような不安ですね。
境界性パーソナリティ障害の人は、超危険人物ではありません。
逆にその不安が境界性パーソナリティ障害の人の心を傷つけてしまうこともあるということを忘れてはいけません。
境界性パーソナリティ障害の人との信頼関係ができているか、できていないかにもよりますが、自分自身の意見は勇気を持って相手に伝えるべきです。
しかし自分自身の意見を強要するのではなく、あくまで一個人としての意見に留める思考も大切。
相手はどう思っているのか、自分の意見をどう思うかなどを自然に問いかけ、答えを引き出してあげられるような器の大きな対応をしたいものです。
これが僕が思う「心の叫び」です。
心の叫びは催眠療法やその他の鑑定で知っていくことができますが、多くの方はその技術を持っていません。
ですが心の叫びを知る術(すべ)は「技術だけではない」ということです。
境界性パーソナリティ障害の人が突発的な行動をしているときや自傷行為前後に話す内容は、本心(心の叫び)ではありません。
喧嘩でエキサイトしているときに、心にもないことを相手にぶつけてしまう心理とよく似たものです。
本心というのは、心が穏やかなときや相手が自分を信用してくれたときに話してくれるものです。
時間をかけて、まずはこの環境と関係性をつくっていかなければいけません。
優しくするだけでは信頼されない
「優しくすれば信用・信頼してもらえる」という勘違いを、男性がしがちです。
実際はそんなことはなく、優しくするだけでは「良いように使われる存在」になってしまうだけです。
信頼を築くにはある程度の時間が必要なのは言うまでもありませんが、その他に「相手のことをどれだけ考えているか」がポイントです。
相手のことを考えるにあたり、ときには叱ることも必要です。
とくに境界性パーソナリティ障害の人に叱るのはとても勇気のいることではありますが、叱ることから目を背けてしまうと「信頼・信用できない人」としてみなされることになります。
良くない行動に対しては良くないとはっきり伝え、なぜそれがいけないのかを明確に説明すること。そして良い行動には心から褒めて相手が自信を持てるように導いてあげること。
境界性パーソナリティ障害の人へはこのような接し方をすることで、少しずつ少しずつ信頼を得ていくものなのです。
途中で心が折れてしまうかもしれません。
しかし、心からの愛があれば何も恐れることはありません。
お知らせ
僕の彼女は境界性パーソナリティ障害を患っていました。彼女と出会ってから克服までの流れは大まかに下記の記事でお話しています。
そして、決してお医者さんは推奨しないであろう方法・戦略で僕が境界性パーソナリティ障害だった彼女に行なったことなどを詳しく書き綴ったコンテンツを公開しました。
タイトルは、『境界性パーソナリティ障害の彼女と本気で向き合った2年間』です。
多くの方に真似をされてしまってはいけませんので、ブログでは書くことのできないことがこのコンテンツには書かれています。
「病気を治す参考」にはならないと思いますが、彼女の心の叫びを感じ取った鑑定方法や彼女が大暴れしてしまったときの対処法なども含め、できるだけ時系列に沿って書いています。
有料コンテンツではありますが、病気で苦しむ方や親御さん、境界性パーソナリティ障害のパートナーを持つ方にぜひ読んでいただけたらと思っています。
またご購入者様限定で18,000円相当の特典をお付けしております。
その他、境界性パーソナリティ障害の記事一覧は「こちら」からご覧いただけます。
この記事を書いた人 |
関根 浩平(Sekine Kohei/CekineCo) コムコナ合同会社CEO/超感覚カウンセラー/マインドプロデューサー/起業プロデューサー |